CodexのComputer Use機能は、AIがmacOSのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を直接操作する能力です。
具体的には次のような操作が可能です。
従来の自動化ツールの多くはAPIやコマンドラインに依存しますが、Computer Useでは人間と同じように画面を見て操作する形になります。
この仕組みにより、次のような用途が想定されています。
レポートでは、エージェントは画面を視覚的入力として認識し、クリックやキーボード入力を実行することで操作すると説明されています。
2026年5月21日のアップデートでは、Macがロックされた後でもCodexがアプリ操作を続けられる機能が追加されました。
さらに、スマートフォンのChatGPTアプリを通じてCodex Mobileからリモート操作することも可能です。
これまでのAI自動操作システムには次の制限がありました。
Remote Computer Useはこれらの制限を取り除き、長時間の自動タスクや遠隔操作を可能にするとされています。
ただし、
といった内部設計の詳細は公開されていません。
機能はCodexデスクトップアプリの設定から有効化できます。
Codexアプリで次の操作を行います。
これでComputer Useプラグインがインストールされます。
初回セットアップでは、macOSが以下の権限を要求します。
これらの権限がないとGUI操作はできません。
スマートフォンから操作する場合は次の手順です。
これでスマートフォンからタスク開始・確認・承認が可能になります。
AIがコンピューターを直接操作するため、複数の安全対策が導入されています。
CodexはOSレベルのサンドボックス内で実行され、アクセス可能なファイルや環境が制限されます。
重要な操作を行う際には、ユーザーの承認を求めて処理を停止する仕組みがあります。
外部接続によるリスクを減らすため、デフォルトではネットワークアクセスが無効です。
Screen RecordingやAccessibilityなど、OSレベルの権限確認を通じてユーザーが明示的に許可します。
さらに、一部の環境では新しいアプリを操作するたびにユーザーの許可が必要になります。
公開時点では、Computer Use機能は次の地域では提供されていません。
OpenAIは理由を詳しく説明していませんが、規制やコンプライアンス対応が影響している可能性があります。
Goal Modeは、Codexが長時間にわたって目標を追跡し続ける機能です。
/goal コマンドを使うと、AIが数時間から数日単位でタスクを進め続けます。
Appshotsは、別のアプリの状況をCodexに瞬時に共有する機能です。
Macで
と、次の情報が送信されます。
これにより、ユーザーが手動でコピー&ペーストする必要がなくなります。
AIにコンピューター操作を任せる仕組みは便利な一方で、いくつかの懸念も指摘されています。
主な論点は次のとおりです。
特に企業環境では、許可するアプリのホワイトリスト管理やポリシー制御が重要になると指摘されています。
Remote Computer Useは、AIの役割を大きく変える可能性があります。
これまでのAIツールは「質問に答える」存在でしたが、今後は
といった実行型エージェントへ進化していくと考えられています。
Goal Modeのような長時間タスク機能と組み合わさることで、AIが開発・テスト・業務自動化をバックグラウンドで進める環境が現実に近づいています。