このプログラムでは、選ばれた組織だけがモデルを使い、ソフトウェアやインフラの脆弱性を見つけて修正する「防御目的」の研究を行う。
参加企業には以下のような巨大テック企業が含まれる。
・Amazon Web Services(AWS)
・Apple
・Google
・Microsoft
・Nvidia
・Cisco
・JPMorgan Chase
ただしEU側から見ると問題がある。
・参加企業の多くが米国企業
・EU政府や規制機関はほとんどアクセスできていない
問題はテック政策だけにとどまらない。特に金融システムへの影響が懸念されている。
金融当局が心配しているのは、次のようなシナリオだ。
・AIが銀行システムの脆弱性を大量発見する
・しかし防御側が同じツールを使えない
議論がさらに注目された理由の一つが、別のAI企業の対応だ。
対象には
・EU政府
・企業
・EU AI Officeなどの機関
つまり現状は次のような対比になる。
・OpenAI:EUに限定プレビューアクセスを提供
・Anthropic:MythosはGlasswing参加組織のみに限定
この違いが、欧州では「技術への公平なアクセス」や「同盟国間の信頼」という議論につながっている。
Mythos問題の背景には、AI開発企業と政府の間で続く大きなテーマがある。
AIが自動で脆弱性を見つけられるようになれば、
・インフラを守る能力は大きく向上する可能性がある
・同時にサイバー攻撃も高度化する可能性がある
一方で政府側は、規制当局や重要産業がアクセスできないこと自体が新たなリスクになると主張している。
つまり議論の本質は、単なる企業と規制当局の摩擦ではない。
AI時代のサイバー安全保障を誰が管理するのかという、より大きな政策問題になりつつある。
AIがソフトウェアの脆弱性を人間以上の速度で発見できる時代では、その能力を誰が、どの範囲で使えるのかがサイバーセキュリティ政策の核心になる可能性が高い。
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