ICEの中でも、これらの事件を担当するのは主に**HSI(Homeland Security Investigations)**で、人身売買、密輸、文書偽造、知的財産犯罪などの捜査を専門としている部門だ 。
当局は、ワールドカップ期間中の任務は公共の安全と犯罪対策が中心であり、移民取り締まりが主目的ではないと強調している。
しかし政府は、移民法の執行を**正式に停止する措置(モラトリアム)**は発表していない。そのため、捜査の過程で国外退去の対象と判断された人物に対して、ICEが移民関連の逮捕を行う可能性は残っている。
こうした連邦機関の関与を巡り、いくつかの開催都市では議論が起きている。
ヒューマン・ライツ・ウォッチも、ワールドカップ期間中は移民取り締まりを停止する「ICE休戦(ICE truce)」を検討すべきだと提案している。移民や在留資格が混在する家庭が、試合観戦や大会関連の仕事を避ける可能性があると懸念しているためだ 。
2026年ワールドカップの米国開催では、ICEとHSIが安全対策の一部として活動する予定だ。公式には、人身売買、薬物密輸、偽チケットや偽グッズなどの犯罪対策が主目的とされている。
しかし、移民取り締まりが正式に停止されていない以上、大会期間中に移民関連の逮捕が起きる可能性は残る。大会が近づくにつれ、連邦政府の運用の透明性や、観客・労働者への影響が引き続き注目されそうだ。
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