太陽活動によって起こる「宇宙天気」は、人工衛星、通信、GPSナビゲーション、さらには地上の電力網にも影響を与えることがあります。にもかかわらず、太陽風が地球磁気圏の境界にどのように作用するのかをシステム全体として同時に観測することはこれまで困難でした。
SMILEは、
特に画期的なのが、軟X線による磁気圏の撮影です。太陽風中の高エネルギーイオンが地球周囲の中性原子と衝突するとX線が発生します。この現象を利用することで、これまで個々の衛星が通過観測するしかなかった
SMILEには、相互補完する4種類の科学機器が搭載されています。
これらの装置により、磁気圏の全体像(画像)とその場のプラズマ・磁場測定を同時に結びつける観測が可能になります。
SMILEは、磁気圏を広く観測するために設計された高楕円軌道を採用しています。
主な軌道パラメータは次の通りです。
SMILEは、欧州と中国の宇宙科学協力の中でも特に大きな共同ミッションです。
役割分担は次のようになっています。
このような国際分担により、各国の技術と研究力を組み合わせた観測が実現しています。
SMILEが目指す主な研究課題には、次のようなものがあります。
これらを全球イメージングと現地測定を組み合わせて観測する初めてのミッションとして、SMILEは地球の磁気シールドの働きをこれまで以上に詳しく明らかにすることが期待されています。
そして、その成果は宇宙天気予測モデルの精度向上にもつながり、将来の衛星運用や通信インフラの安全性向上に貢献する可能性があります。
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