欧州で工場を建てるメリットは大きい。
この投資ブームを象徴するのが、中国の電池大手**CATL(寧徳時代)**がハンガリーのデブレツェンに建設している巨大工場だ。
この工場は主に
つまり、中国企業は単に製品を輸出するのではなく、欧州の自動車産業の内部に入り込む形で生産体制を構築している。
中国の対欧投資の中でも、とくに目立つのがハンガリーへの集中だ。
理由はいくつかある。
中東欧はドイツ系メーカーを中心に自動車工場が多く、バッテリー企業にとって理想的な立地となっている。
EU加盟国に工場を建てれば、域内市場に自由に製品を販売できる。
この条件がそろったことで、ハンガリーは中国EV企業の欧州ゲートウェイとしての役割を強めている。
中国投資の拡大は、欧州にとってメリットとリスクの両方をもたらしている。
メリットは明確だ。
しかし同時に、EU政策当局は次のような懸念も抱いている。
こうした問題は、EUの「経済安全保障」議論の中心テーマになっている。
EUは現在、中国投資に対して完全に拒否するわけでも、無条件に歓迎するわけでもない中間戦略をとっている。
主な政策は次の通り。
政策議論では、外国企業の投資に対して
今後もEVとバッテリー産業への中国投資は続く可能性が高い。欧州が気候目標を達成するには、大規模な電池生産能力が必要だからだ。
同時に、中国企業はコスト競争力と技術力で世界トップクラスの存在となっている。
欧州にとっての課題は、投資を活用して産業競争力を高めながら、過度な依存を避けることだ。
EV時代の欧州産業の行方は、中国企業との関係をどのように設計するかに大きく左右されることになりそうだ。
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