最近、ハッカー集団 TeamPCP に関連するとされるフォーラムアカウントが、「Mistral AIの内部リポジトリを2万5,000ドルで販売する」と主張しているという報道が出ています。ただし、この主張は現時点で確認されていない情報であり、実際にMistral AIの内部システムからコードが流出した証拠は公開されていません。
以下では、報じられている内容と、公式に確認されている事実を分けて整理します。
報じられている「リポジトリ販売」の内容
報道によると、TeamPCPに関連するフォーラムアカウントが以下のような内容を掲載したとされています。
- 価格:25,000ドルでMistral AIの内部リポジトリを販売
- 約5GBのファイルを含むと説明
- AIのトレーニングや推論プロジェクト関連のリポジトリとされる
ただし、提示されたのは「リポジトリ」という説明だけで、次のような重要データが含まれると確認されたわけではありません。
- モデルの重み(model weights)
- 顧客データ
- 本番環境の秘密情報
- 完全なソースコードのダンプ
また、公開されたサンプルや暗号学的な検証など、真正性を裏付ける証拠は示されていません
。
背景:Mini Shai‑Huludサプライチェーン攻撃
この主張が注目されている理由は、2026年5月に発覚した大規模なソフトウェアサプライチェーン攻撃の直後に出てきたためです。
「Mini Shai‑Hulud」と呼ばれるこの攻撃では、npmとPyPIのエコシステムで170以上のパッケージが改ざんされました。影響を受けたプロジェクトには以下が含まれます。
- TanStack
- Mistral AI
- UiPath
- OpenSearch
- Guardrails AI
攻撃者は開発パッケージにマルウェアを仕込み、クラウド認証情報やGitHubトークンなどの開発者シークレットを盗む仕組みを仕込んでいたとされています。
このキャンペーンはTeamPCPによるものと広く報じられています ![]()
。
Mistral AIの公式説明
フランス・パリに本社を置くAI企業 Mistral AI は、公式セキュリティアドバイザリで次のように説明しています。
Comments
0 comments