森林劣化のなかでも、火災は最も目に見えやすいサインです。
欧州委員会の共同研究センター(JRC)は、2024年のアマゾンの火災シーズンについて、過去20年以上で最も壊滅的だったと報告しました。推定7億9,100万トンのCO₂が放出され、330万ヘクタールのアマゾン森林が影響を受けたとされています 。
学術誌『Biogeosciences』の研究も、2024年の火災による大規模な森林劣化を、過去20年以上で最悪のアマゾン森林のかく乱と位置づけています。同研究は、2023〜2024年の干ばつと森林の分断化が火災への脆弱性を高め、2024年には森林破壊と劣化による森林かく乱が152%急増したと報告しました 。
干ばつは、ただちに森を消し去るとは限りません。それでも、森の内部から回復力を奪っていきます。
2025年に報じられた研究要約では、アマゾンは気候変動に伴う長期的な干ばつに耐えられる可能性がある一方、その代償は大きいとされています。一部地域では最大級の樹木が多く失われ、そこに蓄えられていた炭素が大気中に放出され、熱帯雨林が炭素吸収源としてすぐに発揮できる力が低下する可能性があるためです 。
より深刻な懸念は、アマゾンのダイバックです。これは、気候変動や土地利用の圧力が重なり、熱帯雨林としての機能が大規模に衰退・枯死していくことを指します。
英国気象庁(Met Office)は、気候変動と土地利用の変化によって、アマゾンの大部分が今世紀中に失われる可能性が予測されていると説明しています。同時に、21世紀中に大規模なダイバックが実際に起きるかどうかには不確実性が残るとも強調しています 。
また、ポツダム気候影響研究所(PIK)が紹介した『Nature』研究は、アマゾンが大規模崩壊につながる転換点に近づく可能性があり、気候と土地利用のストレスが組み合わさることで、アマゾン森林の最大47%が脅かされると警告しました 。
重要なのは、予測には幅があるという点です。いつ、どの程度のダイバックが起こるかは確定していません。それでもリスクが重大なのは、森林劣化が、従来の森林破壊として見える前に森の回復力を奪っていくからです 。
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