投資家や社内向けの競合セクションでは、根拠のある範囲に絞って書くのが無難です。たとえば、次のような書き方なら、公開情報に基づいた記述として扱いやすくなります。
CrossFit CSTL / Coastal Fitness HKは、香港で公開情報から確認できるファンクショナルフィットネス系の競合である。CrossFitの掲載では、CrossFit CSTLの所在地はShop 3, Ground Floor, Victoria Centre, 15 Watson Road, North Point、電話番号は85229891900、ウェブサイトはCoastalfitnesshk.comとされている。
ZoomInfoも別途、Coastal Fitness HKについて、同じウェブサイト、香港本社、電話番号+852 29891900、推定売上500万米ドル未満を掲載している。
ただし、これらの情報は基本的な競合プロフィールの根拠にはなるものの、所有者、株主数、収益性、企業価値、財務上の問題を確認するものではない。
このように書けば、ディレクトリ掲載やジム紹介ページを、過度な財務結論に飛躍させずに済みます。
市場マップ上で重要なジムであっても、信頼できる公開資料が十分でない場合は、投資家向けの財務比較対象として扱うよりも、まずは候補リストにとどめるほうが安全です。
今回確認した資料だけでは、ほかのジムについて、法的な運営会社名、所有者、株主構成、取締役、企業価値、売上、利益、財務悪化といった情報を検証するには不十分です。
これは、そのジムが強い、弱いという意味ではありません。単に、そうした具体的な主張を支えるだけの証拠が、現時点の資料からは確認できないということです。
香港のジムを財務面の比較対象として使う前に、各ブランド名・店舗名について、一次資料または信頼度の高い資料を集める必要があります。優先して確認したいのは次の項目です。
この順番で進めると、まずは公開情報に基づくポジショニングを示し、その後で一次資料に基づく所有・財務分析へ進む、という二段構えのケーススタディにできます。
香港のジム競合ケーススタディでは、CrossFit CSTL / Coastal Fitness HK が、今回の資料群の中で最も公開情報に基づいて扱いやすい比較対象です。根拠があるのは、CrossFit関連の公開掲載、北角の所在地、連絡先、ウェブサイト、そしてZoomInfoによる500万米ドル未満という第三者の売上推定までです。
一方で、所有者、株主数、企業価値、収益性、財務悪化については、この資料群からは確認できません。事業計画書や投資家向け資料では、一次資料が得られるまで、そうした主張は書かないのが賢明です。