見るべき点は大きく2つです。
/v1/messages/count_tokensはClaude Opus 4.7ではClaude Opus 4.6と異なるトークン数を返すとされています。この2つを分けて考えると、話は整理しやすくなります。単価は価格表の数字であり、請求額はその単価に実際のトークン数を掛けたものです。
トークナイザー変更だけを根拠に、AnthropicがOpus 4.7の公開単価を引き上げた、と言い切るのは正確ではありません。公式ページで確認できるOpus 4.7の単価は、入力100万トークンあたり5ドル、出力100万トークンあたり25ドルです。
したがって、チェックすべきなのは「1トークンあたりの価格」だけではありません。実際に自社のプロンプト、文書、コード、会話履歴が何トークンとして数えられるかまで見る必要があります。
API費用は、実際に課金対象として数えられた入力・出力トークンに対して発生します。新しいトークナイザーによって同じ入力がより多くのトークンとして数えられるなら、入力側の費用は増える可能性があります。
たとえば、ある処理の入力が従来の計測で100万入力トークン相当だったとします。入力100万トークンあたり5ドルなら、入力側は約5ドルです。Opus 4.7で同じ内容が公式説明の上限に近い1.35倍、つまり135万入力トークンとして数えられた場合、入力側だけで約6.75ドルになります。
これは公式に示された範囲を使った単純な試算であり、すべてのリクエストが35%増えるという意味ではありません。
Anthropicの説明は「おおむね1〜1.35倍」であり、さらに内容によって変わるとしています。 そのため、予算表に一律で35%を足すだけでは粗すぎます。
短い定型プロンプト、長い仕様書、コード、JSONのような構造化入力、多ターンの会話履歴では、影響の出方が異なり得ます。特に長いコンテキストや大量リクエストを扱う場合は、小さな比率の差でも月次請求に効いてくるため、推測ではなく実測が重要です。
Opus 4.7へ移行する前に、少なくとも次の流れで確認しておくと安全です。
/v1/messages/count_tokensを使い、実際のトークン数を確認する。社内で共有するなら、次の言い方が最も誤解を招きにくいでしょう。
Claude Opus 4.7の公式API価格は入力100万トークンあたり5ドル、出力100万トークンあたり25ドルです。一方で、新しいトークナイザーは同じテキストを約1〜1.35倍のトークンとして数える可能性があります。そのため、同じワークロードでも実質費用は上がり得ますが、上昇幅は内容、トークン計測、実際の出力量によって変わります。
Opus 4.7のトークナイザー変更を単純に「公式単価の値上げ」と呼ぶのは正確ではありません。逆に、「コストには影響しない」と見るのも危険です。
要点は、Claude Opus 4.7の公開価格と、新しいトークナイザーで実際に数えられるトークン数をセットで見ることです。同じ内容がより多くのトークンとして数えられるなら、API請求額は上がる可能性があります。