ドイツの不安は長くは続かなかった。38分、ニコ・シュロッターベックがナサニエル・ブラウンのクロスを頭で合わせて勝ち越し点を挙げると、前半アディショナルタイム深くには、ヌメチャがリーヒェドリー・バズールに倒されて得たペナルティーキックをカイ・ハフェルツが沈め、3-1でハーフタイムを迎えた 。
後半は完全にドイツのゴールショーと化した。47分にはジャマル・ムシアラがヨシュア・キミッヒのアシストから4点目を挙げて勝負を決めると 、68分にはナサニエル・ブラウンがデニス・ウンダフのパスから自身のW杯初ゴールを記録。78分にはウンダフが再びキミッヒのアシストで得点し、88分にはハフェルツがウンダフのアシストでこの日2点目を決め、7-1の大勝に終止符を打った
。
7-1というスコアは、2014年大会準決勝でドイツが開催国ブラジルを粉砕した悪夢を彷彿とさせたが、キュラソーにとっては、コンメネンシアの歴史的一撃がW杯史にその名を永遠に刻むことを確かなものとした 。
オーストラリアはグループD初戦で、24年ぶりのW杯出場を果たしたトルコを2-0で破り、大きなインパクトを残した 。トニー・ポポヴィッチ監督率いるサッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)は、ポゼッションで上回るトルコに対し、典型的な「守ってカウンター」の戦術を完璧に遂行した。
27分、ワトフォードに所属する若きウインガー、ネストリー・イランクンダ(Nestory Irankunda)がオーストラリアに先制点をもたらす。20歳の彼はカウンター攻撃からトルコ守備陣を置き去りにし、GKウールジャン・チャクルを落ち着いてかわしてネットを揺らした 。75分にはコナー・メトカーフが追加点。中盤でボールを拾うと、自らドリブルで持ち上がり、約23メートルの距離から強烈な低弾道のシュートを突き刺した
。
この結果、オーストラリアはグループDで2位に浮上。勝ち点3で共同開催国のアメリカと並ぶが、得失点差で後塵を拝する形だ。12日(金)にアメリカに1-4で敗れたパラグアイとともに、トルコは勝ち点0で最下位となっている 。
グループD順位表(第1節終了時点)
| 順位 | チーム | 試合 | 得失点差 | 勝ち点 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | アメリカ合衆国 | 1 | +3 | 3 |
| 2 | オーストラリア | 1 | +2 | 3 |
| 3 | トルコ | 1 | -2 | 0 |
| 4 | パラグアイ | 1 | -3 | 0 |
テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで行われた一戦は、この日最もエキサイティングな試合となった。日本代表は88分に鎌田大地が劇的な同点ゴールを決め、オランダ相手に貴重な勝ち点1を獲得。試合は互いに譲らず2-2で終了し、この大会で最も面白い試合の一つと称された 。
マサチューセッツ州フォックスボロのジレット・スタジアムで、スコットランドがハイチを1-0で下し、実に36年ぶりのW杯勝利を手にした。28分、キャプテンのジョン・マッギンが放ったシュートが相手選手に当たってコースが変わり、これが決勝点に。この勝利でスコットランドはグループCの首位に立った 。
| 試合 | グループ | キックオフ(米東部時間) | 会場 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| ドイツ vs. キュラソー | グループE | 午後1時 | NRGスタジアム、ヒューストン | 7-1 |
| オランダ vs. 日本 | グループF | 午後4時 | AT&Tスタジアム、アーリントン | 2-2 |
| コートジボワール vs. エクアドル | グループE | 午後7時 | リンカーン・フィナンシャル・フィールド、フィラデルフィア | (執筆時点で試合中) |
| スウェーデン vs. チュニジア | グループF | 午後10時 | エスタディオBBVA、モンテレイ | (執筆時点で未開始) |
14日のスケジュールからは外れるが、前日13日(土)にカリフォルニア州サンタクララで行われた試合も、歴史的な瞬間を生み出していた。カタールはスイスと対戦し、1-1の引き分けでW杯初の勝ち点1を獲得した。17分、ブリール・エンボロのPKでスイスが先制したが、アディショナルタイムの95分、スイスDFミロ・ムハイムのオウンゴールによりカタールが土壇場で追いつくという劇的な結末だった 。
大会4日目は、拡大された2026年大会が持つ「祝福の場」と「力の誇示の場」という両面を浮き彫りにした。キュラソーとカタールはW杯史にその名を刻み、一方でドイツとオーストラリアは本大会での躍進を強く印象付けたと言えるだろう。