さらに、直近のチャートでは
・安値を切り上げる「高値・安値の上昇構造」
・モメンタムの改善
など、トレンド転換の初期段階で見られる特徴が出始めているとの分析もあります。
この見方が正しければ、2026年2月の6万ドル付近がサイクルの底となり、現在は新しい上昇サイクルの初期段階(蓄積フェーズ)に入っている可能性があります。
一方で、オンチェーン分析企業CryptoQuantは、まだ強気相場を確認するには材料が不足していると警告しています。
主な懸念点は次の通りです。
・CryptoQuantのBull Score Indexが約20まで低下し、歴史的に「非常に弱気」とされる水準にある。
・ビットコインは200日移動平均線(約8万ドル前半)付近で反落しており、長期トレンドの転換が確認できていない。
・現在の価格構造は、2022年3月の弱気相場時の反発パターンに似ているとの指摘。
CryptoQuantのCEOであるKi Young Ju氏も、オンチェーンデータでは流動性の低下や需要の弱さが見られるとして、市場はまだ弱気フェーズにある可能性があると警戒感を示しています。
強気と弱気のシグナルが混在しているため、多くのアナリストは特定の価格ラインに注目しています。
長期トレンドを判断する代表的な指標です。現在、このライン付近で何度か反落しているため、明確に上抜けるまでは強気転換と断定しにくい状況です。
多くのテクニカル分析で、このゾーンが強力な上値抵抗とされています。
さらにオンチェーン分析では、約88,880ドルを回復して終値で維持することが市場の底打ち確認に必要だという見方もあります。
今回の議論が分かれる理由は、分析手法の違いです。
・価格チャート中心のアナリスト:ラリーの長さや高値・安値の構造を重視
・オンチェーン分析:需要・流動性・投資家行動のデータを重視
どちらも市場の実態を示す重要なシグナルであるため、現在の状況は**強気・弱気の転換点にある「過渡期」**と見るのが現実的です。
ビットコインの6万ドルから約90日続く上昇は、歴史的に見ても珍しく、強気相場の初期兆候である可能性はあります。
ただし、多くのアナリストは次の条件がそろうまで本格的な強気相場とは断定できないとしています。
・200日移動平均線の明確な上抜け
・88,000〜90,000ドルの抵抗帯の突破
このゾーンを安定して上回れば、新しい強気サイクルが始まったという見方が一気に強まる可能性があります。
現時点では、今回のラリーは有望ではあるが決定的とは言えないというのが、専門家の共通した評価です。