Cosmicoは1200万ユーロ(約20億円規模)のSeries Bラウンドを完了した。資金は株式とデット(借入)を組み合わせた形で調達され、ベンチャーキャピタルのP101 SGRがリード投資家を務めた。既存投資家のPrana Venturesも参加している。
この資金は主に次の用途に使われる。
単純なユーザー拡大だけでなく、関連サービス企業を買収してエコシステムを拡張する戦略が特徴だ。
資金調達と同時に、CosmicoはクリエイターエージェンシーFlatmatesの100%取得を完了した。
FlatmatesはYouTuberのMarcello Ascaniと起業家Michele Paganiが設立した企業で、主に以下の事業を展開している。
Cosmicoは2024年に過半数株式を取得しており、今回の取引によって予定より早く完全統合に踏み切った。
Flatmatesはイタリア、スペイン、米国で活動しており、Cosmicoにとってクリエイターエコノミー分野を強化する重要なピースとなる。
今回の統合により、Cosmicoは大きく3つのビジネス領域でサービスを展開する構想を掲げている。
同社のコア事業は、企業と高度なデジタル人材を結びつけるプラットフォームだ。開発者、デザイナー、マーケター、データ専門家などを柔軟なチームとして企業に提供するモデルを採用している。
Flatmatesの統合により、インフルエンサー施策やブランドコンテンツ制作を同じエコシステムで提供できるようになる。
CosmicoはAIを利用して企業と人材のマッチング精度を高める技術も開発しており、分散型チームの構築を効率化することを目指している。
この3つを組み合わせることで、企業は技術人材とクリエイターの両方にアクセスできる統合プラットフォームを利用できるようになる。
Cosmicoは現在、イタリアとスペインを主要市場として展開している。
特にスペインではクリエイター主導のマーケティング需要が拡大しており、Flatmatesはマドリードに新オフィスを開設している。
両国でタレントネットワークとクリエイターサービスを統合することで、国境を越えたデジタルチームの提供を強化する狙いだ。
Cosmicoは2020年創業以来、急速に規模を拡大している。
柔軟な働き方やリモートワークの普及により、デジタル人材市場が拡大していることが背景にある。
Cosmicoの経営陣は、今回のSeries Bはさらなる買収のための資金でもあると説明している。
同社は2026年末までにさらに3件の買収を実施する計画を明らかにしており、テクノロジー、タレントネットワーク、クリエイターサービスを統合したグループ形成を進める。
今回の資金調達と買収によって、Cosmicoは単なるフリーランスマーケットプレイスではなく、
**「企業と専門人材、そしてデジタルクリエイターをつなぐ統合プラットフォーム」**としての位置づけを強めた。
この戦略が成功すれば、同社はHRテック、分散型ワーク、クリエイターエコノミーが交差する欧州の新しい市場で存在感を高める可能性がある。