タンカーの動きが完全には把握できないため、輸出量の推計は調査機関ごとに多少異なる。ただし方向性はほぼ一致している。
封鎖強化前
4月中旬の制限強化後
数字には差があるものの、どちらの推計も輸出量が80%以上減少したことを示している。
イランの輸出減少よりも、より大きな影響を与えているのは湾岸地域全体の供給混乱だ。
IEAによると、
これは供給不足を在庫取り崩しで補っていることを意味し、市場の緩衝材が急速に薄れている。
IEAは今回の中東混乱を、近年の石油市場で最大級の供給ショックの一つとみている。
主な推計は次の通り。
つまり、問題はイラン単独の輸出ではなく、湾岸地域全体の供給停止が世界市場に与えている衝撃だ。
エネルギー市場のアナリストは、ホルムズ海峡周辺の制限が長期化すれば、世界経済に波及する可能性があると警告している。
米国の海上封鎖と厳しい航行制限にもかかわらず、イランは少量ながら原油輸出を維持している。だが輸出量は、紛争初期の100万バレル以上/日から数十万バレル規模へ急減したとみられる。
そして世界市場にとってより重要なのは、湾岸地域全体で発生している大規模な供給停止だ。数百万バレル/日の生産が失われ、在庫が記録的なペースで減る中、ホルムズ海峡の混乱がどれだけ長引くかが、今後の原油価格とエネルギー安全保障を左右する大きな要因になっている。
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