これは、アマゾンにとって根本的な戦略転換です。自社開発した半導体を、クラウドを通じて間接的に提供するだけでなく、NVIDIAのように半導体そのものを市場で販売する「半導体企業」としての立場を確立しようとしています。
この戦略転換の背景には、同部門の驚異的な成長があります。
需要は極めて旺盛で、2社の大口AWS顧客が2026年のGravitonインスタンスの全容量を買い取りたいと申し出たものの、アマゾンは他の顧客へのサービス提供を維持するためにこの申し出を断ったことも明らかになっています。
アマゾンは、Trainiumの具体的な性能データを公表しています。
アマゾンは、世界有数のAI企業から大規模なコミットメントを獲得しています。
2025年12月から2026年1月にかけて、アマゾンは27年のベテランであるPeter DeSantis氏の下に、AIモデル(Nova)、カスタムシリコン(Trainium/Inferentia)、量子コンピューティングを統合した新組織を設立しました。
DeSantis氏の哲学は明確です。彼は「シリコンレベルまでのコントロール」こそがAWSを顧客のためだけに最適化する方法だと述べ、チップ設計、モデルアーキテクチャ、インフラストラクチャの緊密な統合こそが複合的な優位性を生み出すと主張しています。2026年6月のインタビューでは、AIには「さらに数桁の改善」が必要であり、現在のトランスフォーマーを超える新しいモデルアーキテクチャが登場するだろうと述べ、ハードウェアとソフトウェアの共同設計の重要性を強調しました
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アマゾンの中核的な賭けは、カスタムチップを自社のNova AIモデルやクラウドインフラと並行して設計する「垂直統合」によって、NVIDIAのような「誰にでも同じものを売る」競合他社には簡単に真似できないコスト性能の堀(モート)を築くことです。
ジャシー氏は、TrainiumとNVIDIA GPUを直接比較しています。株主宛書簡で、「これまでのAI開発のほとんどはNVIDIAを使用してきたが、顧客はより優れた価格性能比の選択肢があることに気づき始めている」と述べています。さらに、Trainiumはアマゾンに年間「数百億ドルの設備投資を節約」させ、他社のチップに頼る推論と比較して「数百ベーシスポイントの営業利益率の優位性」をもたらすと述べています
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