ローカルAI向けの高性能PCを手に入れた人にとって、そのマシンをイーサリアムのノード運用にも使える可能性が出てきた。ヴィタリック・ブテリンは、ローカルAIへの関心が自宅でノードを動かす人を増やすかもしれないと指摘している。ノードに必要な計算能力はローカルAIの一部で済む一方、相応のストレージは必要だという。
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ただし、「AI用PCならそのままノードになる」という話ではない。イーサリアム公式サイトはフルノード向けに高速な2TB SSDを推奨しており、必要な容量はソフトウェアや設定によって変わる。
3 ブテリンが紹介した、プルーニング後のGethのデータ領域461GiBは、あくまで特定の構成での実例だ。
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古い履歴を整理して、保存容量を抑える
ノード運用で容量を使う要因のひとつが、過去のブロックに関するデータだ。EIP-4444は、実行クライアントが一定期間より古いヘッダー、ブロック本体、レシートをP2Pネットワーク上で配信しないようにし、ローカルに保存した一部の履歴データを削除できるようにする仕組み。古い履歴データは、チェーンの最新状態まで同期した後、新しいブロックを検証するために必須ではないという考え方に基づく。
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導入は段階的に進んでいる。イーサリアム財団によると、部分的な履歴の期限切れではMerge前のブロックデータを削除でき、ディスク使用量を300〜500GB削減できる見込み。一方、より広範囲の履歴を継続的に整理する仕組みは、発表時点で作業中だった。
12 これは一部の保存データを減らすもので、ノードが最新のチェーンを検証しなくなるわけでも、過去の情報がネットワーク全体からすべて消えるわけでもない。
Snap Syncで初回同期を短縮
GethのSnap Syncは、ジェネシスブロックから全取引を順番に処理するのではなく、比較的新しい地点からチェーンの最新状態へ同期する方式だ。ブロックや状態データを取得して追いつくため、最初から一つずつ同期する方法より速く進められる。
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ブテリンによると、現在はノードを半日ほどで同期でき、設定を積極的に調整すれば使用容量を0.5TB未満に抑えられる場合があるという。改善の背景として、EIP-4444とクライアントチームによるSnap Syncの最適化を挙げている。
32 ただし、所要時間や容量は設定や通信環境などに左右されるため、誰でも同じ結果になる保証ではない。
Glamsterdamは今後の計画
Glamsterdamは2026年第4四半期のメインネット導入が予定されているが、日程は未確定だ。
5 イーサリアムのロードマップでは、ブロック単位のアクセスリストによって取引間の依存関係を事前に示し、並列実行や並列ディスク読み取りを可能にする構想が説明されている。同期の高速化も、期待される利点のひとつだ。
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運用の手間をさらに減らす可能性はあるものの、これはすでに全ノードで確認された効果ではない。アップグレードは計画段階で、実際の効果は実装や展開によって変わりうる。
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ノードを動かしても、接続先を確認しなければプライバシーは守れない
ウォレットのRPC接続先をlocalhostに設定すれば、同じコンピューター上で動くノードへリクエストを送れる。ただしブテリンは、ブラウザー上の一部の分散型アプリ(dApp)はこの方法で使いにくくなったり、接続先を独自サーバーに固定していたりすると説明している。そのため、コマンドラインから操作する方法を以前より好むようになったとも述べた。
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ポイントは、アプリやウォレットがどこへリクエストを送るかだ。商用RPCプロバイダーを経由すれば、そのプロバイダーがリクエストを受け取る。ノードを自宅で動かしていても、ウォレットやdAppがそちらを使わず、別の接続先へ通信していれば、その状況は変わらない。コマンドライン操作は接続先を自分で設定しやすくする一方、特定のツールが必ずローカル接続を使うことまで保証するものではない。ソフトを使う前に、RPCの接続先を確認したい。
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自宅ノードを始めるハードルは、履歴データの整理や同期方式の改善によって下がりつつある。AI向けPCが必要な資源を備えている可能性もあるが、461GiBや半日という数字は特定条件での報告であり、一律の推奨仕様ではない。そしてプライバシーを重視するなら、ノードを所有しているかだけでなく、普段使うウォレットやアプリが実際にそのノードへ接続しているかが重要だ。