結果として、Solanaのミームコイン市場では「SOLベースのローンチ」から「ステーブルコインベースのローンチ」へと構造が変わり始めています。
Pump.funが人気を集めた理由は、誰でも簡単にミームコインを発行できる仕組みでした。従来の仕組みはボンディングカーブという価格モデルを使っています。
基本の流れは次の通りです。
・新しいトークンを発行するとボンディングカーブのスマートコントラクトが作られる
・ユーザーはSOLを送ることでトークンを購入する
・購入が増えるほど、カーブに沿ってトークン価格が自動的に上昇する
この方式の特徴は次の点です。
そして一定の条件を満たすと、トークンはボンディングカーブから卒業します。
買い圧力が一定の水準に達すると、トークンは自動的にDEXの流動性プールへ移行します。
例えば、いくつかの分析では次のような目安が示されています。
卒業すると、トークンと資金はSolanaのDEX(例:Raydium)に流動性として移されます。
ただし、このモデルには1つ問題がありました。
すべてがSOL建てであるため、SOL価格の変動に影響されることです。
SOLが上昇すると、実質的な開始時価総額やボンディングの目標額が変動してしまうため、トークン価格の基準が分かりにくくなることがありました。
2026年のアップデートで、Pump.funはUSDCペアのローンチを追加しました。
新しい仕組みでは
つまり大きな違いは、**初期取引の基準資産(quote asset)**です。
SOL中心だったモデルに、ステーブルコインの流動性ルートが加わった形になります。
Pump.funはこの変更について、主に次の3つのメリットを挙げています。
SOL建ての場合、SOL自体の価格が動くとトークンの時価総額も同時に変動します。
USDCなら常にドル基準で価格を確認できるため、トレーダーが利益や時価総額を把握しやすくなります。
従来は、トークン購入=SOLをボンディングカーブに入れる仕組みでした。
USDCペアなら、SOL価格の急変がローンチに直接影響する構造を避けられるとされています。
Pump.funは、ステーブルコインベースのローンチにより
「より安定した市場」「より良いコイン分配」「より高い成長余地」
が期待できると説明しています。
価格が分かりやすくなることで、極端な初期投機を抑え、参加者の分散を促す狙いです。
この変更はSolana経済にも影響する可能性があります。
これまでPump.funのローンチでは、トレーダーがSOLを購入してボンディングカーブに預ける必要がありました。
2024年1月以降、同プラットフォームの流動性プールには
500万SOL以上がロックされたと報告されています。
もし新規トークンの多くがUSDCペアを選ぶようになれば、
へと変わる可能性があります。
USDCローンチは単独の変更ではなく、最近の一連の戦略の一部とみられています。
同プラットフォームは同時に、独自トークンPUMPの大規模な買い戻しとバーンを進めています。
報道によると
対象となる収益源には
などの主要プロダクトが含まれます。
つまりPump.funは
を同時に進めている形です。
今回のUSDCモデルについては、いくつかの詳細がまだ完全には公開されていません。
例えば
などは、報道によって説明が異なり、公式な統一仕様は明確ではないとされています。
それでも確かなのは1点です。
Pump.funは「SOLオンリーのミームコイン発行モデル」から、「ステーブルコイン流動性を含むハイブリッドモデル」へ移行し始めたということです。
Solanaのミームコイン市場で圧倒的な存在感を持つプラットフォームだけに、この変更は今後のトークンローンチの仕組みそのものを変える可能性があります。