回収されたCO₂は、デンマーク沖の貯留プロジェクト 「Greensand Future」 を通じて海底地下に封じ込められます。
大まかな流れは次の通りです。
・回収されたCO₂を液化する
・デンマーク西部の港 エスビャウ(Esbjerg) に輸送し一時保管
・専用船で北海の海上施設へ輸送
・枯渇した油田 Nini West の地下深部へ注入
プロジェクトは INEOS Energy が運営し、Harbour Energy やデンマーク国有企業 Nordsøfonden が参加しています。稼働開始は 2025年末〜2026年頃 が見込まれており、EUで最初期の大規模海底CO₂貯留施設の一つになるとされています。
そのため、同社が新たな長期契約を結んだことは
・炭素除去市場への企業需要が依然として存在する
・大型企業の長期購入契約がプロジェクト資金調達の鍵になる
という点で業界のシグナルと受け止められています。
この戦略は主に3つの柱で構成されています。
・事業とサプライチェーンの排出削減
・カーボンフリー電力の拡大
・炭素除去技術の拡大
今回の契約は、マイクロソフトがデンマークで進めるデジタルインフラ拡張とも重なります。
同社は2026年に 「Denmark East」クラウドリージョン を開設し、以下の都市にデータセンター拠点を設置しました。
・Høje Taastrup
・Køge
・Roskilde
つまり今回の炭素除去契約は、同社の 地域インフラ拡大による排出影響と、同地域での炭素除去プロジェクト を結びつける形にもなっています。
Microsoft–BioCirc契約は、炭素除去ビジネスが次の段階に進みつつあることを示しています。
・バイオエネルギー施設でCO₂を回収
・輸送インフラで集約
・海底地層に永久貯留
こうした仕組みが拡大すれば、北海は将来的に 欧州全体のCO₂貯留ハブ になる可能性があります。
AIとクラウド需要が急増するなか、大手テック企業にとっては、こうした長期契約がインフラ拡張と気候目標を両立させる重要な手段になりつつあります。
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