利用できる機能は端末や地域によって多少異なりますが、モバイル版では主に次のような機能が対象になります。
「Shake to Summarize」は、スマートフォンを振るかタップすると現在表示しているページの要点をAIが短くまとめる機能です。長い記事やレビューを素早く把握したいときに便利な仕組みとして導入されています。
言語対応も拡大中で、iOSでは英語に加えてドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、日本語などで利用でき、Androidではまず英語から対応が始まっています。
新しい設定では、ユーザーがAI機能を次のように管理できます。
表示される機能はデバイスや地域によって変わる可能性がありますが、基本的にはユーザーがAIの利用範囲を決められる仕組みになっています。
FirefoxではすでにFirefox 148から、デスクトップ版に「AI Controls」という設定パネルが導入されていました。
デスクトップでは、「Block AI enhancements(AI拡張をブロック)」というグローバルトグルが用意されており、これをオンにすると現在のAI機能だけでなく、将来追加される機能も含めて表示されなくなります。
デスクトップ版で管理できるAI関連機能には、例えば次のようなものがあります。
これらは一括で無効化することも、個別に許可することも可能です。
モバイル版のAIコントロールは、この仕組みと同じ思想を採用しつつ、スマートフォン向けの機能(音声検索やジェスチャー要約など)に絞った設計になっています。
Mozillaによると、この機能はブラウザーにおけるAI利用の透明性と選択肢を求めるユーザーの声を受けて導入されたものです。
デスクトップ版で提供されたAIコントロールはユーザーからの反応も良く、その仕組みをモバイルにも拡張する形で導入されました。
Mozillaの狙いは、AI機能を追加すること自体ではなく、「必要な人だけが使えるオプション機能」にすることだと説明されています。
今回のアップデートでは、AI以外にもいくつかの重要な改善が行われています。
新しいタブページ「Firefox Home」のデザインが刷新されました。今後予定されているウィジェット機能やショートカット改善に対応するためのレイアウト変更とされています。
アドレスバー付近に表示される炎アイコンの「End Private Session」ボタンを押すと、ブラウザーを閉じずに現在のプライベートセッションを終了できます。
この操作により、次のデータがすべて削除されます。
削除後は新しいプライベートセッションがすぐに開始されます。
Firefoxの「強化型トラッキング防止(Enhanced Tracking Protection)」の標準設定で、フィンガープリンティングによる追跡防止が強化されました。これにより、サイトが端末特性を利用してユーザーを識別することがより難しくなります。
Firefox内蔵のPDFビューアーでは、複数のPDFを1つのファイルにまとめる機能が追加されました。
Firefoxの内蔵VPNでは、接続するサーバーの地域をユーザーが選択できるようになりました。これにより、別の国のサイト表示を確認したり、地域限定コンテンツにアクセスしたりできます。
Firefox 151は、AI機能を単に増やすのではなく、ユーザーがどこまでAIを使うかを決められる設計をさらに強化したアップデートといえます。
要約や翻訳などのAI機能を便利に使いたい人はそのまま利用でき、従来のブラウザー体験を好むユーザーはAI機能を完全にオフにすることも可能です。
この「ユーザー主導のAI」という方向性は、今後のFirefoxの機能設計でも重要なテーマになりそうです。