このエージェントには、UIデザインに特化したいくつかの重要な特徴があります。
Figmaによれば、同じキャンバス上で複数のAIエージェントを同時に動かすことも可能で、AIが共同作業の参加者のように振る舞う設計になっています。
AIエージェントの最大の特徴は、デザイナーが普段の言葉で操作を指示できる点です。例えば「ダッシュボード画面を作って」「レイアウトをカード形式に変更して」などの指示が可能です。
プロンプトから新しい画面やレイアウトを生成できます。例:
生成されたUIは、既存のデザインシステムやコンポーネントを利用して作られます。
既存の画面をベースに、異なるビジュアルスタイルやバリエーションを生成できます。
例えば:
レイヤーを手作業で変更する代わりに、AIに編集を指示できます。
例:
これらはすべてFigmaファイル内で直接実行されます。
デザイン制作で時間を取られがちな作業もAIが処理します。
例えば:
Figmaはこれを、デザイナーの「単調な作業(busywork)」を減らす仕組みと説明しています。
レビュー時に大量に集まるコメントをAIがまとめ、重要なフィードバックを要約することもできます。
Figmaはもともと、**複数人が同時に編集できる「マルチプレイヤー型キャンバス」**を特徴とするデザインツールです。
AIエージェントはこの環境の中で動作するため、次のような既存機能と同時に使えます。
つまりAIは別ツールではなく、チームの共同作業に参加するもう一人のコラボレーターのように振る舞います。
Figmaは今回のネイティブエージェント以前から、外部AIツールがキャンバスにアクセスできる仕組みを提供していました。
例えば、FigmaのMCPサーバーを通じて次のようなツールがFigmaファイルを操作できます。
これらのAIはFigmaファイルを読み書きでき、デザインシステムやコンポーネントを使ってデザイン生成が可能でした。
今回のアップデートはその延長です。
これにより、プラグインや開発環境を使わなくてもAI機能を利用できるようになりました。
デザインツール業界では現在、AIを中心としたクリエイティブワークフロー競争が進んでいます。
しかし各社の方向性は少し異なります。
Figma
Adobe
Canva
つまり大まかに言うと
というポジションの違いがあります。
FigmaのAIデザインエージェントは2026年5月20日にクローズドベータとして公開されました。
現在の提供条件は次の通りです。
ベータ期間中はAIクレジットを消費せず無料で利用可能です。
将来的には使用量ベースの料金モデルになる可能性が示されていますが、正式な価格はまだ発表されていません。
今回のポイントは「AIができること」だけではありません。
重要なのは、AIがデザインツールの外ではなく「キャンバスの中」に入ったことです。
これにより、デザイナーは次のような新しい作業スタイルに近づきます。
Figmaのキャンバスは、単なるデザイン編集画面ではなく、人とAIがリアルタイムで共同制作するワークスペースへ進化しつつあります。