Sanaは、Workday内で使える 統合型AIインターフェース として設計されています。社員や管理職は自然言語で質問や依頼をするだけで、必要な業務を実行できます。
従来の社内チャットボットは「質問に答える」だけのものが多いですが、WorkdayはSanaを 実際に業務を実行する“アクション型AI” と位置づけています。WorkdayのHR・財務システムと直接連携しているため、次のような企業コンテキストを理解できます。
これにより、AIが必要な手順を判断し、企業のルールを守りながらワークフローを自動実行できる仕組みになっています。
Sana for ITSM は、HR・IT・財務にまたがる社内サービス業務を自動化するAIエージェントです。
例えば次のような業務を処理できます。
このエージェントはWorkdayの組織データを利用して、誰にどの権限を付与するべきか、どの承認が必要かを判断します。
その結果、従業員がチケットを作成して複数の部門の対応を待つのではなく、AIが裏側でアクセス権設定や承認ルートの処理を進めることが可能になります。
もう1つの新機能 Sana Travel Agent は、企業出張に関わるプロセスを1つにまとめることを目的としています。
通常、出張業務は以下のように複数ツールに分散しがちです。
Travel Agentでは、これらを 会話形式のワークフロー として処理できます。
具体的には次のことが可能です。
この仕組みにより、財務部門や管理職は リアルタイムで出張コストを把握 できるようになります。
これらのAIエージェントの特徴は、外部ツールとして動くのではなく Workdayの基幹プラットフォーム内で動作すること です。
そのため、次の情報を直接利用できます。
このデータを基に、AIは例えば次のような判断を自動で行います。
つまり、Sanaは単なる情報検索ツールではなく、企業のルールを踏まえてワークフローを実行するAIエージェントとして機能します。
Workdayは 「Sana from Workday」プラットフォーム自体を2026年3月に世界中の顧客向けに提供開始 しています。
その後、2026年5月21日にニューヨークで開催された「Sana AI Summit」 で、今回の
が新しい機能として発表されました。
ただし、公開された発表資料では これら新エージェントの正式な一般提供(GA)時期は明確に示されていません。イベントではデモが行われたものの、すべての顧客がいつ利用できるかは今後の発表待ちとされています。
Workdayの取り組みは、企業向けAIの大きな流れを反映しています。従来のAIは質問に答える「アシスタント型」が中心でしたが、現在は 実際に業務を実行するエージェント型AI へと進化しています。
Sana for ITSMやTravel Agentのような仕組みが広がれば、入社手続きや出張精算といった日常業務の多くが、「AIに頼むだけで完了する会話型ワークフロー」 に変わる可能性があります。