攻撃は夜間に行われ、ロシア各地に向けて大量のドローンが同時に投入されたとされています。ロシア側によれば、防空システムはモスクワ周辺を含む14以上の地域で迎撃を行いました。
被害として報告された主な内容は次の通りです。
迎撃された場合でも、落下した残骸が住宅やインフラに被害を与えるケースがあったと報じられています。
ウクライナの軍および治安機関は、この作戦がロシアの軍需産業と燃料供給網を狙ったものだったと説明しています。
主に挙げられている標的は次の通りです。
Angstrem(アングストレム)半導体工場(モスクワ州ゼレノグラード)
ロシアの精密兵器に使われるマイクロ電子部品を製造する施設で、攻撃後に火災が発生したと報告されています。
モスクワ製油所
首都圏の燃料供給の要となる施設の一つ。
ソルネチノゴルスク石油ポンプ施設 と ヴォロダルスコエ石油ポンプ施設
ロシアの燃料輸送ネットワークの重要拠点とされています。
こうした施設は、ロシア軍の作戦を支える燃料供給や軍需生産の中枢とみられており、ウクライナは戦線後方の能力を弱体化させる狙いで長距離ドローン攻撃を増やしています。
ウクライナ当局は、ロシアが占領するクリミア半島でも攻撃を実施したと発表しました。
標的には、**ベルベク軍用飛行場(Belbek airbase)**の関連施設や防空システムなどの軍事インフラが含まれていたとされています。
ただし、防空システムへの具体的な被害の程度については、初期報道の段階では独立した検証は限定的でした。
ロシア国防省は、防空部隊が夜間だけで556機のドローンを撃墜したと発表しました。
迎撃は以下の地域で行われたとされています。
ロシア当局はこの攻撃を、2022年の全面侵攻開始以降でも最大級のドローン攻撃の一つと位置付けています。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は今回の攻撃を認め、**「完全に正当な対応だ」**と述べました。
その理由として挙げられているのが、直前に行われたロシアによるキーウへの大規模ミサイル・ドローン攻撃です。これらの攻撃では多数の民間人が死亡しており、ウクライナ政府は報復の必要性を強調していました。
ゼレンスキー大統領は、ロシアが都市への攻撃を続ける限り、ロシア領内の軍事・エネルギー施設も標的になる可能性があると示唆しています。
今回の攻撃は、ロシアとウクライナの戦争が**「長距離ドローン戦」へと拡大していること**を改めて示しました。
ロシアは多くのドローンを迎撃したと主張していますが、モスクワ周辺が実際に攻撃対象となったこと自体が、ウクライナの長距離攻撃能力の拡大を示す出来事として注目されています。