2026年10月31日、ベトコムバンクのドル販売レートは1ドル=25,990ドンとなり、報道では2025年4月以来、約18カ月ぶりの低水準とされました。同日、ベトナム国家銀行(中央銀行)の基準レートは25,637ドン、ドル指数は101.83でした。
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ただし、この3つは同じものさしではありません。銀行の販売レートは顧客がドルを買うときの価格、基準レートは中銀が公表する参照値、ドル指数はドルの対外的な動きを示す指標です。したがって、ドル指数が高めでも、ベトナム国内の銀行レートが下がることはあり得ます。今回の報道はそれぞれの数値を示していますが、銀行レートが下がった決定的な理由までは明らかにしていません。
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10月31日の銀行レート
ベトコムバンクのレートは、銀行がドルを買い取る価格が約25,610ドン、顧客に売る価格が25,990ドンでした。販売レートは同日朝から30ドン下落。ほかの国有銀行のレートは25,440~25,980ドンと報じられていますが、この範囲には買い取り・販売の異なる価格が含まれるため、すべてを販売レートとして比べることはできません。
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年初からの下落率も、報道によって約1.5%、または1.35%と幅があります。比較に使ったレートや時点が異なるため、ひとつの数字に決めつけないほうがよさそうです。
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基準レートやドル指数と動きが違うのはなぜ?
中銀の基準レートは、商業銀行が顧客に提示する買値・売値とは別の参照値です。10月31日の基準レートは1ドル=25,637ドン、ドル指数は101.83と報じられました。
6 また、VnExpressによると、基準レートは前週末に比べて約10ドン上昇していました。一方、商業銀行のレートは下がっており、異なる指標が別の動きを見せていました。
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ドル指数はベトナムの銀行でドルを買う際の価格ではなく、基準レートも銀行の店頭販売価格そのものではありません。指標ごとに市場の異なる側面を表すため、動きがそろわないことはあり得ます。ただし、今回の資料だけでは、貿易収支や投資資金など特定の要因がレートを押し下げたと断定できません。
家計への影響は?
ドルに対してドン高になれば、同じ金額のドル建て支払いに必要なドンは少なくなります。海外旅行や留学、ドル建ての債務返済では負担が軽くなる可能性があります。ただし、ドル以外の通貨で支払う費用は、その通貨とドンの為替レートによって変わります。
一方、一定額のドル送金を受け取り、それをドンに換える人は、レートが下がると受け取れるドンが少なくなります。実際の支払額や受取額には、銀行の手数料や売買レートの差なども影響します。
年末から2027年初めの見通し
10月31日付の報道では、RMITの講師であるダオ・レ・チャン・アイン氏は、年末から2027年初めにかけてベトナムの為替レートは比較的安定する一方、国際金融市場の不確実性による短期的な変動はあり得るとの見方を示しました。また、目先のドン安圧力は米連邦準備制度理事会(FRB)の政策やドルの強さに左右される可能性があるとしています。これは予測であり、確定した結果ではありません。
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今回確認できる資料は、9月の貿易黒字や外国直接投資の状況、また質問に挙げられた複数の証券会社の見通しを、10月31日の銀行レート低下の説明として裏付けていません。したがって、18カ月ぶりの安値だけから、ドン高が続く、あるいは特定の要因が主因だったと結論づけることはできません。