労働市場は比較的底堅いが、ここでも勢いの鈍化が見える。
これはGDPと同じ伸び率で、雇用の拡大自体は続いているものの、企業の採用ペースが経済活動の減速とともに落ちてきている可能性を示している。
ユーロ圏では国ごとの差も大きい。
こうした格差は、産業構造、財政政策、エネルギー依存度の違いなどが背景にあるとみられる。
2026年初めの最大の新リスクは、中東情勢の悪化によるエネルギー市場の混乱だ。
世界の原油・ガス輸送の要衝であるホルムズ海峡での緊張により、エネルギー市場は急激に反応した。
主な動きは次の通り。
エネルギー価格の上昇は、欧州中央銀行(ECB)の政策判断をさらに難しくする。
ECBが実施したエコノミスト調査では、ユーロ圏のインフレ率は
ただし地政学的ショックが続けば状況は変わる。ある経済予測では、中東情勢によるエネルギー価格上昇が2026年のユーロ圏インフレを約0.3ポイント押し上げ、GDPを約0.2ポイント押し下げる可能性があるとされている。
つまりECBは、
という難しい政策ジレンマに直面している。
最新データをまとめると、2026年初めのユーロ圏経済は「成長しているが、ほぼ停滞に近い」状態と言える。
そして今後の最大の不確実性は域外にある。中東情勢によるエネルギー価格の急変が、インフレと成長の両方に影響し、ECBの金融政策をより複雑なものにしている。
ユーロ圏経済は現在、低成長とエネルギーリスクの板挟みという難しい局面に入っている。
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