会談で最も緊張感が高かったのが台湾問題だった。中国は台湾を自国領土の一部と主張している一方、米国は台湾と非公式関係を維持し、防衛装備の供与などを続けている。
もう一つの重要議題はイランを巡る紛争だった。報道によれば、中国側はこの戦争は「始まるべきではなかった」との立場を示し、米国は地域の緊張緩和に向けて中国の協力を求めた。ただし具体的な進展はほとんど得られなかったとされる。
高市首相が会談の話題になった背景には、近年の日中関係の悪化がある。
報道どおりであれば、トランプ氏が高市首相を擁護したとされる行動にはいくつかの外交的意味がある。
まず、日本に対し、米国が依然として日米同盟を重視しているという安心感を与える効果がある。
次に、米国が中国との交渉の中でも、日本に対して台湾問題で立場を弱めるよう強く圧力をかけるつもりはない可能性を示唆する。
そしてより広い視点では、台湾問題をめぐる安全保障の議論が、中国・米国・日本という三つの主要プレーヤーを結びつける形で緊張を高めていることも浮き彫りにしている。
北京での首脳会談は、儀礼や友好的な発言が強調された一方で、その実態は大国間の戦略的対立を強く映し出す場でもあった。