投資ポートフォリオの中でも、特に大きいのが次の2社だ。
いずれも「フロンティアAI」と呼ばれる最先端モデルを開発する企業であり、巨大な計算資源を必要とする。
そのため、Nvidiaにとっては単なる投資先というだけでなく、GPUやAIインフラの巨大顧客でもある。
Nvidiaの投資戦略の核心は、AI企業との関係を強化することで生まれる循環構造にある。
AI企業に資金が流れると、次のような連鎖が起きる。
そしてその多くを供給しているのがNvidiaだ。
つまり同社は
という二重のリターンを得る構造になっている。
この戦略は、同社の最新決算にも表れている。
2027年度第1四半期(2026年4月26日終了)にNvidiaは次の実績を報告した。
現在、Nvidiaの成長の大部分はAIデータセンター向け製品が牽引している。GPU、ネットワーク装置、AIインフラ関連ソフトウェアなどがその中心だ。
好調な業績を背景に、Nvidiaは株主還元も拡大している。
同四半期には
と、大規模な資本政策を打ち出した。
今回の決算から投資家が読み取ったポイントは主に2つある。
1つ目は、AIインフラ需要が依然として非常に強いこと。
ハイパースケーラー(巨大クラウド企業)やAI研究機関がトレーニングクラスターを拡張し続けているため、Nvidiaのデータセンター事業は急成長を続けている。
2つ目は、中国市場の不透明さ。
同社は次の四半期見通しでも、中国向けデータセンター計算売上をガイダンスから除外しており、輸出規制など地政学的要因が依然としてリスクとされている。
現在のNvidiaは、AI業界の複数の層に同時に関わっている。
430億ドル規模の投資と急拡大するデータセンター事業を見る限り、NvidiaはAIスタックのほぼすべての層に関与する企業へと進化しつつある。