2026年7月1日より、メディケアの新たな「GLP-1ブリッジプログラム」が開始される予定です。これにより、対象となる高齢者は経口Wegovyを月額50ドルの自己負担で利用できるようになります。この補償範囲の拡大は、今年後半に対象患者数を劇的に増加させると期待されており、短期的な成長材料として明確に認識されています。
2026年6月17日~18日、ベレンベルク銀行のアナリスト、ケリー・ホルフォード氏は、ノボ ノルディスクの目標株価を300デンマーク・クローネ(DKK)から325DKKに引き上げ、「買い」の投資判断を継続しました。このレーティング変更は、経口Wegovyの勢いが同社の2026年度通期業績予想の上限に達するとの自信に基づいており、経口Wegovyこそが「決定的な成長ドライバー」と位置づけられています
。新しい目標株価は、改定時の株価(約280DKK)から約14%の上昇余地を示唆しています
。
市場は、このサイバー攻撃を**「事業への直接的脅威」ではなく、「風評および法的なリスク」**と判断したと言えるでしょう。ノボ ノルディスクは、製造、臨床試験、商業活動が通常通り継続していると発表し、盗まれたデータが機密性の高いものであっても、Wegovyの供給や処方箋の履行に支障をきたすことはないと強調しました。
一方で、経口Wegovyの驚異的な処方数、直近に迫るメディケア補償の開始、そしてベレンベルクによる目標株価引き上げという、ファンダメンタルズに直結する好材料が市場で優先されました。株価の上昇は、同社がサイバーセキュリティリスクにとらわれることなく、経口Wegovyへの事業シフトが成功しているという投資家の強い信頼を示しています。