この戦略が一気に加速したのが、2023年3月のシリコンバレー銀行の破綻だった。SVBは長年、スタートアップやベンチャーキャピタルの主要銀行として知られていたが、大規模な取り付け騒ぎの後に経営破綻した。
SVBは数千のスタートアップの預金や融資を扱っており、その崩壊はスタートアップ金融に大きな空白を生んだ。
この結果、将来のIPO候補企業のパイプラインが一気に拡大した。
JPMorganの最大の強みは、企業のライフサイクル全体で金融サービスをクロスセルできることだ。
典型的な流れはこうだ。
スタートアップ専門銀行とは異なり、JPMorganは巨大なバランスシートと世界的ネットワークを持つ。
そのため
のすべてを同じ銀行でサポートできる。
それでもJPMorganは、すでに構築したスタートアップ顧客ネットワークと統合型プラットフォームにより、構造的な優位性を保っている。
JPMorganの成功を支えた要因は主に4つある。
つまりJPMorganは、IPOの奪い合いをする代わりに、スタートアップ銀行業務そのものを投資銀行ビジネスの供給源に変えたのである。
そしてSVB崩壊という業界の転機が、その戦略を一気に拡大させるきっかけとなった。
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