販売数量は圧倒的だった。 推定では、GeelyはXingyuanを上半期に19万4000台から24万4000台販売したとみられる。対抗馬のBYDが投入した格安SUV「Yuan UP」は約9万7700台で5位に終わっている。Xingyuanはすでに2025年に年間トップセラーを獲得していたが、2026年に入ってその差をさらに広げた。
クルマそのものが中国の都市生活に最適化されている。 コンパクトな電気ハッチバックで、室内は巧妙にパッケージングされ、航続距離は通勤用途に十分。自動車メディアは「小さな体だが機能的」と評し、初めてのEV購入者や予算重視の家族層に刺さるデザインとなっている。
Xingyuanの成功は、消費者がプレミアム感やブランド力よりも価格を最優先する時代に入ったことを示す。ランキング上位に並ぶのは、薄利の値引き競争を耐える格安EVばかりだ。BYDの最量販モデルですら6か月累計で5位止まり。BYDでさえ、GeelyやLeapmotor(零跑汽車)などの追随を許している。
2026年5月、歴史的な節目を迎えた。中国の乗用車トップ10販売モデルが、初めてすべて新エネルギー車(NEV:BEV=バッテリーEV、EREV=レンジエクステンダーEV、PHEV=プラグインハイブリッド)で占められたのである。内訳はBEVが8モデル、EREVが1モデル、PHEVが1モデル。ガソリン車はトップ10からほぼ姿を消した。
2026年7月、NEVの乗用車販売シェアは過去最高の65.1%を記録した。1~7月のモデル別トップ10ランキングでガソリン車はわずか1モデル——フォルクスワーゲンの1車種のみ。フォルクスワーゲンは伝統的外国ブランドとして辛うじて踏みとどまっているが、上半期の中国販売台数は前年比34.5%減と急落。ガソリン車に依存するラインアップが響いた形だ。
BYDは依然として中国最大のNEVメーカーだ。2026年7月のNEV販売シェアは23.5%(22万3461台)を占める。6月の総販売台数は40万3472台に達した。ところが、個別モデルでトップ5入りすらままならない。BYDにとっては「幅広いモデルがそこそこ売れる」状態なのに対し、Geelyは「1モデルが圧倒的に売れる」構図になっている。上半期のBYDの国内乗用車販売は前年比で大幅に減少したとの報告もあり、統計の取り方によって数字は分かれるが、競争の激しさは明らかだ。
Leapmotor(零跑汽車)は2026年7月のNEVシェアで8.8%を獲得し、3位に浮上。同月のモデル別ランキングでもテスラ・モデルYを抜いて2位に入るなど、存在感を高めている。Xiaomi Auto(小米汽車)は上半期に推定約18万台を納車。新規参入として異例のペースだが、トップ層にはまだ距離がある。Li Auto(理想汽車)は上半期19万3500台で前年比5.1%減と、プレミアムEREV市場でやや苦戦。一方、Nio(蔚来汽車)は前年比67.4%増の19万1100台と、高級EV需要を着実に取り込んでいる。
テスラ・モデルYは上半期18万台超と健闘。Tesla China全体の販売も前年比28.4%増と好調だ。しかし、NEVメーカー別の月間シェアでは6月に5.3%で5位、7月にはトップ10圏外に落ちた。
皮肉な構図だ。テスラはXingyuanの約3倍の価格でありながら、販売台数では2位を守っている。モデルYの商品力の高さの証であると同時に、中国の値下げ競争が続く限り、販売量の王座はさらに安価な国内モデルに移っていくことを示唆している。
Xingyuanの台頭は、中国自動車市場が「量を最優先するフェーズ」に入ったことの最も明確なシグナルだ。主役は1万5000ドル(約200万円)以下のEVであり、BYDやテスラといえどもモデル単位での支配はもはや当然ではない。そして内燃機関は、大衆市場の会話からほぼ完全に消え去ろうとしている。
販売数量は圧倒的だった。 推定では、GeelyはXingyuanを上半期に19万4000台から24万4000台販売したとみられる。対抗馬のBYDが投入した格安SUV「Yuan UP」は約9万7700台で5位に終わっている。Xingyuanはすでに2025年に年間トップセラーを獲得していたが、2026年に入ってその差をさらに広げた。
クルマそのものが中国の都市生活に最適化されている。 コンパクトな電気ハッチバックで、室内は巧妙にパッケージングされ、航続距離は通勤用途に十分。自動車メディアは「小さな体だが機能的」と評し、初めてのEV購入者や予算重視の家族層に刺さるデザインとなっている。
Xingyuanの成功は、消費者がプレミアム感やブランド力よりも価格を最優先する時代に入ったことを示す。ランキング上位に並ぶのは、薄利の値引き競争を耐える格安EVばかりだ。BYDの最量販モデルですら6か月累計で5位止まり。BYDでさえ、GeelyやLeapmotor(零跑汽車)などの追随を許している。
2026年5月、歴史的な節目を迎えた。中国の乗用車トップ10販売モデルが、初めてすべて新エネルギー車(NEV:BEV=バッテリーEV、EREV=レンジエクステンダーEV、PHEV=プラグインハイブリッド)で占められたのである。内訳はBEVが8モデル、EREVが1モデル、PHEVが1モデル。ガソリン車はトップ10からほぼ姿を消した。
2026年7月、NEVの乗用車販売シェアは過去最高の65.1%を記録した。1~7月のモデル別トップ10ランキングでガソリン車はわずか1モデル——フォルクスワーゲンの1車種のみ。フォルクスワーゲンは伝統的外国ブランドとして辛うじて踏みとどまっているが、上半期の中国販売台数は前年比34.5%減と急落。ガソリン車に依存するラインアップが響いた形だ。
BYDは依然として中国最大のNEVメーカーだ。2026年7月のNEV販売シェアは23.5%(22万3461台)を占める。6月の総販売台数は40万3472台に達した。ところが、個別モデルでトップ5入りすらままならない。BYDにとっては「幅広いモデルがそこそこ売れる」状態なのに対し、Geelyは「1モデルが圧倒的に売れる」構図になっている。上半期のBYDの国内乗用車販売は前年比で大幅に減少したとの報告もあり、統計の取り方によって数字は分かれるが、競争の激しさは明らかだ。
Leapmotor(零跑汽車)は2026年7月のNEVシェアで8.8%を獲得し、3位に浮上。同月のモデル別ランキングでもテスラ・モデルYを抜いて2位に入るなど、存在感を高めている。Xiaomi Auto(小米汽車)は上半期に推定約18万台を納車。新規参入として異例のペースだが、トップ層にはまだ距離がある。Li Auto(理想汽車)は上半期19万3500台で前年比5.1%減と、プレミアムEREV市場でやや苦戦。一方、Nio(蔚来汽車)は前年比67.4%増の19万1100台と、高級EV需要を着実に取り込んでいる。
テスラ・モデルYは上半期18万台超と健闘。Tesla China全体の販売も前年比28.4%増と好調だ。しかし、NEVメーカー別の月間シェアでは6月に5.3%で5位、7月にはトップ10圏外に落ちた。
皮肉な構図だ。テスラはXingyuanの約3倍の価格でありながら、販売台数では2位を守っている。モデルYの商品力の高さの証であると同時に、中国の値下げ競争が続く限り、販売量の王座はさらに安価な国内モデルに移っていくことを示唆している。
Xingyuanの台頭は、中国自動車市場が「量を最優先するフェーズ」に入ったことの最も明確なシグナルだ。主役は1万5000ドル(約200万円)以下のEVであり、BYDやテスラといえどもモデル単位での支配はもはや当然ではない。そして内燃機関は、大衆市場の会話からほぼ完全に消え去ろうとしている。