Appleが9月9日に折りたたみ型の「iPhone Duo」を発表した翌日、Redditユーザーの開発者 moomanjohnny が、Galaxy Z Fold 8でよく似た開閉アニメーションを動かす動画を公開した。
閉じた状態のカバーディスプレイから、開いた内側の大画面へホーム画面が流れ込むように見える演出だ。ただしこれは、すぐに導入できるランチャーやOne UIの新機能ではない。あくまで技術的な可能性を示す、巧みなビジュアルデモと捉えるべきだ。
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鍵は「開いた角度」をリアルタイムで読むこと
このデモの核は、Fold 8のヒンジ角度センサーだ。端末がどこまで開いているかという値をリアルタイムで取得し、その変化をアニメーションの進行度に直接結び付けている。
つまり、端末が特定の角度に達してから決まった映像を再生するのではない。開く・閉じるという手の動きに合わせ、演出そのものが追従する仕組みだ。
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使われた主な要素は次の3つになる。
- ヒンジ角度データ:端末の開き具合を取得する
- AGSL(Android Graphics Shading Language):画面上の視覚効果を描画するシェーダー
- Androidの
Presentation API:複数ディスプレイに効果を描画するためのAPI
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ヒンジ角度が変わるたびに、シェーダーが画像のぼかし、クロスフェード、変形を調整する。その結果、コンテンツがヒンジをまたいで連続的に移動しているように見える。
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動いているのはOne UIそのものではなく、2枚のスクリーンショット
この再現で最も重要なポイントは、アニメーション対象だ。デモが扱っているのはライブのホーム画面、通知、任意のアプリではない。外側画面と内側画面からあらかじめ取得した静止スクリーンショットを、ヒンジ角度に応じて補間している。
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この違いは大きい。通常のAndroidアプリには、OS全体の画面をコンポジターレベルで取得・合成・置き換える権限が与えられていない。SystemUIやSurfaceFlingerといったシステム描画コンポーネントは特権ソフトウェア向けであり、サードパーティー製アプリが端末全体に違和感なく同じ効果を適用することはできない。
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言い換えれば、この試作が再現したのは「画面が渡っていくように見える外観」だ。アプリの内容まで生きたまま引き継ぐ、OS全体の連続性ではない。
Fold 8の性能を示すデモだが、実用機能への道のりは別
それでも、この実験には意味がある。Fold 8が、端末の物理的な開閉と同期した表示演出を作れるほど精密なヒンジ位置データを提供できることを示したからだ。Androidは折りたたみ端末のヒンジ角度を取得する仕組みを以前からサポートしており、開閉に追従するアニメーションへの利用も想定されている。
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一方、製品としてOne UIに搭載するには、この試作以上の対応が必要になる。
- システム描画パイプラインへの特権的な統合
- 実行中アプリや変化し続けるコンテンツの自然な処理
- 処理性能とバッテリー消費の最適化
- 最初の驚きだけで終わらない、日常的に意味のあるUI設計
また、作成者は、この錯視が最も自然に見えるのは正面から見たときだと述べたとされる。カバー画面と内側画面は物理的には別パネルであり、見る角度が変われば境目の存在は隠せない。目を引く演出であることと、毎日使いやすい操作であることは同義ではない。
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Samsungにとって何を示すのか
今回のデモは、SamsungがAppleと同じ実装を複製できることを証明したものではない。また、ユーザーがダウンロードして有効化できる機能でもない。
ただし、Samsungがシステムレベルの描画アクセスを使い、ライブコンテンツも扱える形で作り込めば、近い発想のネイティブなOne UI演出を実現できる可能性は示している。
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AppleはiPhone Duoを9月9日に発表した。米国では10月16日に予約注文を開始し、10月23日に発売予定。価格は1,999米ドルからとなる。
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