エリック・シュミット氏が保有すると報じられたAnthropic株約1%は、同社がIPO(新規株式公開)でどの程度の評価を受けるかによって、150億〜200億ドル相当になる可能性があります。ただし、これは想定評価額を持ち株比率に掛けた試算です。シュミット氏の正確な保有比率や、すでに株を売却したかどうかは明らかでなく、IPO価格もまだ確定していません。
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評価額ごとの「1%」の試算
計算はシンプルで、Anthropicの企業評価額に1%を掛けます。シュミット氏が現在も正確に1%を保有し、その後の希薄化もないと仮定した場合、金額は次のようになります。
| Anthropicの評価額 |
1%相当の試算額 |
| 9650億ドル(報じられた直近の評価額) |
96億5000万ドル |
| 1兆5000億ドル |
150億ドル |
| 1兆8000億ドル |
180億ドル |
| 2兆ドル |
200億ドル |
9650億ドルは、同社の直近の値付けを伴う非公開株の評価額とされています。一方、1兆5000億〜2兆ドルは投資家の間で話題になった水準で、Anthropicが公式に示したIPO目標でも、最終的な公開価格でもありません。
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IPOの評価額はまだ見通せない
Bloombergによると、シュミット氏はAnthropicの2021年のシリーズA資金調達に数千万ドルを投じ、現在は同社の約1%を保有しているとされています。ただし、出資後に持ち分の一部を売却したかどうかは不明です。
1 そのため、約1%という報道を前提にした計算は、あくまで目安です。
IPOをめぐる評価額の見方も変化しています。以前は1兆8000億〜2兆ドル程度が想定されていましたが、その後、一部の投資家の間では1兆5000億ドル前後も議論されたと報じられました。
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3 評価額が2兆ドルではなく1兆5000億ドルになれば、1%分の試算は50億ドル小さくなります。投資家の協議と、実際に株式へ付く価格は別物です。
企業価値の上昇率が、そのまま投資収益になるわけではない
シュミット氏が投資した2021年当時、Anthropicの企業評価額は4億6100万ドルだったと報じられています。
6 これと仮に2兆ドルという評価額を比べると、企業価値は約4300倍に拡大した計算です。
しかし、それはシュミット氏個人の投資額が同じ倍率で増えたという意味ではありません。実際の投資収益は、出資額やその後の持ち分の変化、株式を売却した時期などによって異なります。
「含み益」と現金化は別
IPOによって株式に市場価格が付いても、保有株すべてが自動的に現金になるわけではありません。シュミット氏が実際に得る金額は、売却時点で保有している株数や市場価格、売却制限、税金などに左右されます。
高い評価額を前提に、シュミット氏の資産総額が800億ドル近くに達する可能性を示す報道もあります。
12 ただし、この数字を確定した資産額とみなすことはできません。すでに資産総額にAnthropic株がどの評価額で含まれているかによっても、単純に持ち分の価値を加算できるかは変わります。
押さえておきたいのは、投資家が議論する評価額を前提にした場合、保有を続ける約1%の株が150億〜200億ドル相当と試算できる一方、実際の保有状況やIPO価格には大きな不確実性が残る、という点です。