債券売りの結果、米国債利回りは大きく上昇しました。
さらに長期的には、先進国の国債利回りは2026年を通じて徐々に上昇する可能性があります。J.P.モルガンの見通しでは、米10年債利回りが2026年末までに約4.35%に達する可能性があるとされています。
つまり市場では、次のような状況が起きやすくなっています。
ドル高と米国金利上昇は、世界の為替市場に波及します。
ユーロとポンド
FRBの方が欧州中央銀行やイングランド銀行よりもタカ派と見られる場合、金利差が拡大し、ユーロやポンドはドルに対して弱くなりやすくなります。
日本円
円は特に米金利の上昇に敏感です。日本の金利が相対的に低いため、米日金利差が拡大するとUSD/JPYは上昇しやすくなります。
原油高と金利上昇が同時に起きると、株式市場には逆風になります。
利回りが上昇すると、将来の企業利益を現在価値に割り引く際の割引率が上昇するため、株価評価が下がりやすくなります。また、エネルギー価格上昇は企業コストや消費者支出にも影響します。
つまり、ドルを押し上げている同じ要因がリスク資産には逆風になっています。
今後のドルの方向性は、主に次の3つの要因に左右されます。
ドル強気シナリオ
ドル弱気シナリオ
現時点では、地政学リスク、原油高、債券利回り上昇という組み合わせが、世界の金融市場でドルの強さを支えています。
投資家にとっての最大の問いは、今の状況が一時的な地政学ショックなのか、それとも高インフレと高金利の新しい局面の始まりなのかという点です。
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