このため投資家は、実際の組み入れ前から株を買い集める傾向があります。いわゆる「指数採用前トレード」です。
ただし、この戦略には注意点もあります。実際に採用が発表された瞬間に、先回りして買っていた投資家が利益確定に動く “sell the news(材料出尽くし売り)” が起きることも珍しくありません。
短期的に最大のリスクと見られているのが ロックアップ解除です。
ロックアップ期間が終了すると、創業者や初期投資家が保有株を売却できるようになります。株価が数倍になっている場合、利益確定の売りが出やすくなります。
もし大量の株式が市場に出れば、これまでの「株不足」による上昇圧力は弱まるかもしれません。
もう一つ興味深い点は、資金が Alibaba(アリババ)やTencent(テンセント)などの巨大テック企業からAI専業企業へ移動しているとみられることです。
主な理由は投資ストーリーの違いです。
一方、アリババやテンセントもAI投資を拡大していますが、巨大な既存事業の中に埋もれるため、株式市場ではAIテーマが分散して見えやすいという事情があります。
ただし、AI企業の収益力にはまだ不透明な部分が多いのも事実です。
そのため、急成長しているとはいえ、当面は赤字が続く可能性もあります。
香港市場での中国AI株の急騰は、AIブームだけでなく次の要因が重なって起きています。
しかし、ロックアップ解除や利益確定売り、AI事業の収益化の進展次第では、現在の評価が試される局面も訪れる可能性があります。AIテーマの熱狂が、実際のビジネス成長にどこまで支えられるかが今後の焦点です。
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