上海で11月5〜10日に開かれる中国国際輸入博覧会(CIIE)に、欧州企業が集まっています。狙いは中国での販売や新たな取引先の開拓だけではありません。北京が掲げる「市場開放」が、外国企業にとって実際の参入機会や競争条件の改善につながっているのかを見極める場にもなっています。
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ただし、展示会への出展は、欧州と中国の貿易摩擦が解消したことや、市場アクセスの障壁が取り除かれたことを意味するわけではありません。欧州連合(EU)の対中貿易赤字が拡大するなか、企業は商機を追いながら、取引環境の行方を注視しています。
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商品を売り込み、顧客や提携先を探す
CIIEは、海外企業が製品や技術を紹介し、中国での商談や販売機会を探る場です。出展内容は幅広く、仏ミシュランは、再生可能素材とリサイクル素材を75%使ったタイヤを披露する予定です。
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こうした展示は、企業が中国の顧客に新製品や技術を提案する具体的な機会になります。一方、展示会で商談が行われることと、外国企業が公平な条件で市場に参入できることは別の問題です。参加企業の多さだけで、市場開放の進展を判断することはできません。
ASMLの不参加、理由は明らかでない
今回の博覧会では、オランダの半導体製造装置大手ASMLが参加しない点も注目されています。
2 市場開放を掲げる展示会と、EU・中国間に残る貿易上の緊張が並存していることを印象づけます。
ただし、確認できる報道だけでは、ASMLが不参加を決めた具体的な理由は分かりません。ボイコットと断定したり、特定の政治的判断が理由だと説明したりする根拠は示されていません。
フランス企業は参加を継続、求めるのは「公正な条件」
フランスからは120社を超える企業の参加が見込まれ、規模はおおむね前年並みです。貿易関係が難しい状況でも、フランス企業が中国市場での機会を探り続けていることがうかがえます。
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フランスの対外貿易振興機関ビジネス・フランスのルイ・マルゲリット事務局長は、互恵性と開放性に基づく公正な競争条件、そして市場アクセスの改善を伴う形で、中国との貿易を深めたいと述べています。
2 これは中国との取引を続ける意向を示す一方、条件を問わない関与ではありません。フランス企業が求めているのは、競争できる環境の整備です。
博覧会が示すこと、示さないこと
CIIEは、製品を紹介し、商談相手とつながり、中国での需要を探る機会を企業に提供します。欧州企業の参加や、前年並みのフランス企業の出展、ミシュランの新素材タイヤの展示予定は、中国で事業を進めようとする動きを示しています。
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しかし、それだけでは欧州企業が求める市場アクセスが実現したとは言えません。今回の博覧会から読み取れるのは、企業が商機を追い続ける一方、より均衡の取れた貿易関係に必要な条件は、なお議論の途上にあるということです。
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