溶接記号の近くに数字があると、つい「脚長」や「サイズ」だと思いがちです。しかし実際には、数字の意味は記号の種類と位置によって変わります。
例えば、数字は次のような情報を示すことがあります。
突合せ溶接では、記号の左側に S と数字がある場合、TWIはこれを溶込み深さを示すものとして説明しています。また、溶接記号を使った図面で突合せ溶接に特別な寸法指定がない場合、通常は完全溶込みの突合せ溶接が要求されていると考えられます 。
すみ肉溶接は、基準線上に置かれる直角三角形で表されます。National Boardの解説では、すみ肉溶接記号の垂直な辺は常に左側に描かれるとされています 。記号が矢側か反対側かを確認したうえで、近くの数字からサイズ、長さ、ピッチなどを読み取ります
。
基本記号は、すみ肉や開先だけではありません。記号表には、スポット溶接、シーム溶接、スタッド溶接、プロジェクション溶接なども含まれます 。板金や量産部品の図面では、こうした記号が重要になることがあります。
より詳細な図面では、バック溶接、バッキング溶接、エッジ溶接などの記号が出てくることもあります。また、特定の用途では分類番号などの情報が尾部に書かれる例もあり、尾部を単なる補足メモとして扱うべきではありません 。
図面には、溶接そのものだけでなく非破壊検査、つまりNDEやNDTに関する記号が含まれることもあります。AWS A2.4は、溶接やろう付けの記号に加えて、非破壊検査記号も扱っています 。検査記号がある場合、それは施工後の確認条件や受入条件に関わるため、溶接記号とセットで読む必要があります。
迷ったときは、次の順番で確認すると見落としを減らせます。
Comments
0 comments