| 要素 | 伝えること | 例 |
|---|---|---|
| タスク | 何をしてほしいかを動詞で書く | 要約する、比較する、書き換える、誤りを探す |
| 背景 | 用途、読者、状況、資料の範囲を伝える | 上司向け、顧客向けメール、社内説明資料、会議メモ |
| 制約 | 長さ、トーン、使ってよい情報源、避ける内容を指定する | 300字以内、丁寧だが堅すぎない、貼った資料だけを使う |
| 出力形式 | そのまま使える形を指定する | 箇条書き、表、JSON、要約してから提案 |
| 合格条件 | 回答に必ず含めるものを定義する | リスク、未確認事項、次のアクションを含める |
特に大きいのが「出力形式」です。「分析して」よりも、「コスト、リスク、所要時間、推奨順位を表で比較して」のほうが、受け取った側もすぐ使えます。OpenAIのベストプラクティスでも、期待する出力を明確に書くことが、より使いやすい回答につながるとされています。
あなたは[役割]として、次の背景にもとづき[タスク]を実行してください。
背景:[資料、読者、用途]
制約:[文字数、トーン、使ってよい情報源、避けること]
出力形式:[箇条書き/表/JSON/要約してから提案]
合格条件:[必ず含める内容。不足情報がある場合は先に不足点を列挙し、推測で埋めない]もっと短くするなら、次の形でも使えます。
[資料]にもとづいて[タスク]をしてください。
用途は[使用場面]、読者は[相手]です。
[制約]を守ってください。
[指定形式]で出力し、長さは[範囲]に収めてください。
情報が足りない場合は、不足している情報を先に挙げ、推測で断定しないでください。同じ商品説明でも、条件の出し方で使いやすさは大きく変わります。
弱いプロンプト
商品説明を書いて。強いプロンプト
600mlのステンレス製保温ボトルについて、ECサイト用の商品説明を書いてください。
想定読者は、毎日通勤する社会人です。
トーンは清潔感があり、専門的。ただし大げさにしないでください。
出力形式:
1. 20字以内のメイン見出しを1つ
2. 商品の訴求ポイントを5つ。各30字以内
制約:全員に効く、業界最強、必ず満足など、根拠のない誇張表現は避けてください。後者が使いやすいのは、何を書くのか、誰に向けるのか、どんなトーンにするのか、どのくらいの長さにするのか、どんな表現を避けるのか、最後にどんな形で受け取りたいのかが明確だからです。これは、タスク、文脈、出力形式をはっきり伝えるというOpenAI文書の方向性とも一致します。
会議メモ、記事、報告書、インタビュー文字起こし、調査メモの整理に向いています。
次の資料にもとづいて、要点を整理してください。
用途:5分の社内共有用スライドを作るため。
制約:貼り付けた資料だけを使ってください。判断できない内容は判断不可と書いてください。
出力形式:
1. 5つの要約
2. 主なリスクを3つ
3. 確認すべき質問を3つ
資料:
[ここに内容を貼る]下書きを、お客様向けメール、プレゼン資料、社内告知、SNS投稿などに整えるときに使えます。
次の文章を、お客様向けのメールに書き換えてください。
トーン:丁寧で分かりやすく、堅すぎない。
制約:日付、金額、固有名詞はすべて残してください。各段落は3文以内にしてください。
出力形式:
1. 件名を1行
2. 本文を3段落
3. 最後に次のアクションを入れる
文章:
[ここに内容を貼る]ツール選定、施策比較、マーケティング企画、プロジェクトの優先順位づけに使いやすい形式です。
次の3つの案を比較してください。
背景:来週までに、実行する案を1つ選ぶ必要があります。
比較軸:コスト、リスク、所要時間、必要な人員、推奨順位。
出力形式:先に表で比較し、その後に5文以内でおすすめ案と理由を書いてください。
案:
A:[内容]
B:[内容]
C:[内容]プロンプトが機能しない理由は、たいていタスク、用途、形式、成功条件のどれかが曖昧なことです。OpenAIのベストプラクティスでも、プロンプトは具体的かつ明確にし、望む出力をはっきり示すことが勧められています。
| よくある書き方 | 問題 | 修正版 |
|---|---|---|
| いい感じにまとめて | 範囲も用途も形式も不明 | 次の議事録を、5つの結論、3つのToDo、担当者の表に整理してください |
| もっと良くして | 良いの基準がない | 1文を25字以内に短くし、専門用語は残したまま、口語寄りにしてください |
| 書き直して | 何を変えるべきか分からない | 構成は残し、重複表現を削り、お客様向けメールのトーンにしてください |
| 分析して | 分析軸がない | コスト、リスク、所要時間、実現可能性の4列で比較してください |
最初の回答が期待と違うとき、最初から書き直す必要はありません。どこが合わないのかを具体的に伝えるほうが、次の回答は近づきやすくなります。これも、タスク、文脈、期待する出力を明確にするというプロンプト設計の基本に沿っています。
### 資料プロンプトを送る前に、次の5点だけ確認してください。
プロンプトは長文コンテストではありません。タスク、背景、制約、出力形式、合格条件を明確にする。必要なら例を入れる。複雑なら分ける。これらの共通点は、AIの推測を減らし、受け取った回答をそのまま使いやすくすることです。
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